咳でお困りの時には


もうすぐ2月になろうとしていますが、インフルエンザシーズンは4月まで続きます。この時期の風邪は広がりやすいので、引き続き手洗いうがいマスク着用で予防を心がけましょう。今回はひどい咳でお困りの方にご提案できるお薬を紹介したいと思います。なお、今回から少しずつドラッグストアでも買える、市販されているお薬の紹介も交えていこうかと思います。まだまだ「零売」対応薬局が少ないため、近隣の医療機関や薬局が閉店していて、ドラッグストアしか開いていないよ!という場合にもご利用いただけることを想定しています。もちろん、お茶の水、神保町で夜間土日もやっている薬局お茶の水ファーマシーのご利用もお待ちしております。なお、咳のほか、風邪っぽい症状には当サイトのページにお薬の解説がございますので、そちらも参考にしてください。

風邪かなと思ったときは → https://xn--t8jvd551n2lnn90a6cd.jp/archives/1513
喉が痛い時は → https://xn--t8jvd551n2lnn90a6cd.jp/archives/1594

麦門冬湯(ばくもんどうとう)

喉が乾燥している感じがある咳だと使われます。また、咳をしたときに刺激感があればなお、麦門冬湯がよいでしょう。漢方の中ではかなり甘い部類です。お湯に溶いてゆっくり飲んでいただきたい漢方です。この漢方はドラッグストアでも比較的容易に手に入ります。薬剤師がいなくても買えます。急場をしのぐ薬として使いやすいので薬局長はよく漢方薬を使っています。

小柴胡湯(しょうさいことう)

風邪が長引いてしまって咳が続いている場合だと使われることがあります。どちらかというと湿った咳(ゲボゲボとした咳)によいです。カルボシステイン(ムコダイン)やアンブロキソール(ムコソルバン)といった痰切りのお薬を併用してもかまいません。この漢方はドラッグストアのラインナップにあるかどうか微妙な感じです。また、カルボシステインとアンブロキソールはドラッグストアでも比較的簡単に見つかります。エスタックやパブロンのいくつかの種類には含まれています。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

アレルギー性鼻炎でも使われる漢方です。痰がわりとサラサラで咳が出ている、というときに使います。味が独特です(すっぱい+甘い+にがい)。ドラッグストアでも比較的見かける漢方薬です。咳を止めるというよりどちらかというと咳の強さを弱めるという感じです。

麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

すこし咳がヒューヒューと、気管支が狭くなっているような場合に使われます。気管支を広くして、痰を出しやすくして呼吸を楽にします。どちらかというと急性疾患で使います。こちらの漢方もドラッグストアで買えますが、ラインナップに入っているかどうかは微妙です。なお、薬を飲み始めて3~4週間経過しても長引く咳の場合はマイコプラズマ肺炎か、百日咳の疑いもあるので、受診勧奨対象です。マイコプラズマも百日咳も抗生剤を使った方がよいので、専門治療をお勧めいたします。咳が出ているときはどうすればいいのか、治療ガイドラインも呼吸器学会がガイドラインを発表しています。

呼吸器学会 咳嗽に関するガイドライン第2版 → http://www.jrs.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=57

アスベリン

咳をやわらげることができます。医師の処方だとメジコンかアスベリンが多い印象です。完全に咳を止めるわけではないです。なので、効いていないという印象を持ってしまう方もいらっしゃいます。たくさん咳をすると消耗してしまうため、症状緩和に使われます。カイゲンやルルアタックの一部に含まれています。似たような成分で、「アネトン咳止め顆粒」に含まれるリン酸コデインがあります。アネトンはドラッグストアでも比較的よく見かけます。また、後述する「テオフィリン」も含まれているので、咳症状を和らげるには、「アネトン咳止め顆粒」もよいでしょう。リン酸コデインを使う場合はちょっと便秘っぽくなることがあります。

テオドール(テオフィリン)

急性気管支喘息といったひどい咳にはテオドールが使われることがあります。ただし、こちらは「零売」では販売できません。過量に服用すると副作用が起きやすいため、使用には注意が必要です。ヒューヒューとした咳が出ている場合、症状によっては耳鼻咽喉科の先生に診てもらった方がはるかに早く治ります。そのような場合は吸入ステロイドを使うのですが、吸入ステロイドも零売することができないためです。なぜか市販の「アネトン咳止め顆粒」にはテオフィリンが入っており、喘息気味な咳にも使えるのですが、量は通常使う量の半分以下なので、過度に期待せず、ひどい喘息症状は専門治療に移行すべきです。なお、間違っても半分以下しか入っていないから2倍飲むことはしないでください。「アネトン咳止め顆粒」にはリン酸コデイン、クロルフェニラミン、メチルエフェドリンが入っており、こちらは普通の量なので、副作用が起きやすくなってしまいます。

ファモチジン

喉がひりついている場合、逆流性食道炎が原因で咳が出ていることがあります。ファモチジンで胃酸分泌を抑えると症状が軽快しやすいです。ドラッグストアではガスター10で販売されています。薬剤師がいないと買えないです。なお、ここで紹介しておいてなんですが、第一選択はPPIという胃酸分泌を抑えるお薬なので、症状からして胃が荒れていそうな場合は受診勧奨します。  

以上、簡単ではありますが、いろんな咳に使われるお薬のご紹介でした。薬局お茶の水ファーマシーは夜間土日も営業しておりますので、咳が出て今日は眠れそうにないといった方にはぜひご利用いただきたい薬局です。

【薬局お茶の水ファーマシーについて】

薬局お茶の水ファーマシーはお茶の水・神保町で夜間土日も営業している薬局です。処方箋による調剤のほか、風邪や胃腸炎といった症状に合わせて薬剤師がお薬をご提案できます。夜間土日も営業していることから、神保町界隈のビジネスマンによくご利用いただいております。お医者さんのところに行く時間がない、病院が開いていなかったといった方には特にご利用していただきたい薬局です。

【通常営業時間】

・11時00分~20時00分(月、木、金、土、日)
・16時00分~20時00分(水曜日のみ) ※祝日、お盆休み、年末年始のお休みに関しては別途お知らせよりアナウンスいたします。

【アクセス】

・都営地下鉄・東京メトロ「神保町駅」A5出口より徒歩4分
・JR中央総武線各駅停車「御茶ノ水駅」御茶ノ水橋口より徒歩7分

とってもおいしいうどんのお店「丸香」さんの向かい、白いタイルのビル(水野ビル)の3階に薬局お茶の水ファーマシーがあります。

【具体的な業務について】

薬局お茶の水ファーマシーはどの医療機関の処方箋も受け付けております。初めて来局される患者様は在庫をお調べいたしますので、03-5577-7646までお電話ください。薬剤師が在庫をお調べいたします。また、お医者さんのところに行く時間がない、休日でどこもやっていないという場合は当薬局の薬剤師が症状に合わせてお薬をご提案することができます。

・咳、鼻水、鼻づまり、発熱、のどの痛みといった風邪症状の対応
・筋肉痛、肩こり、足のつり(こむら返り)といった症状の対応 ・花粉症の対応
・二日酔い、食欲不振、胃炎といった症状
・乾燥肌、皮膚のトラブル
・各種サプリメントや化粧品の相談
・オンラインお薬相談 → https://peing.net/ja/ochanomizu_ph
・医療機関と連携した受診勧奨

以上が薬局お茶の水ファーマシーが対応できる具体的な業務内容です。ちょっと調子が悪い時、お気軽に薬剤師までご相談ください。ご利用者の方の健康をサポートする、というのが薬剤師の仕事です。

注意事項

薬局お茶の水ファーマシーで販売できるお薬は「一般用医薬品」のほか、厚生労働省が定める「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」がございます。通常、医療用医薬品は処方箋がないとお薬が交付されませんが、「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」のカテゴリは薬剤師が対面し、患者記録・販売記録を管理し、必要最低限の量に限り販売ができます。この販売形式を「零売」といいます。神保町は土日で医療機関が休診しており、ドラッグストアにも薬剤師がいないことがあるため、地域医療への取り組みとして、上記のお薬の販売をしております。お求めの方は、当薬局の薬剤師までご相談ください。初回ご利用の方は法令で定められた簡単なアンケートにご協力ください。


<Pharmacy Tips !>
#乳製品とお薬の関係
乳製品はカルシウム、マグネシウムが含まれており、一部のお薬は効果が弱くなることがあります。2時間あけるか、服用タイミングを医師、薬剤師に相談してください。