虫歯予防に使うフッ化洗口液0.1%「ライオン」を入荷しました。

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※2021年2月13日に加筆修正しました。

薬局お茶の水ファーマシーでは、日頃の虫歯予防のために使われるフッ化洗口液0.1%「ライオン」をこの度入荷いたしました。

薬局やドラッグストアでもフッ化洗口液は購入できますが、ドラッグストアで扱っているフッ化洗口液は第3類医薬品に属するため、以前より容易に入手できるようになりましたが、フッ素濃度は0.05%と半分のため、毎日使用する必要があります。今回入荷したフッ化洗口液は週に2回ほど使用すればよいので、忙しい人でも使いやすいのが特徴です。歯科医師の処方せんか、薬剤師が薬局において対面で販売することができる「処方せん医薬品以外の医療用医薬品」に属しますので、購入時には当薬局の薬剤師が対面して販売します。フッ化洗口液だけではなく、その他のマウスウォッシュの事情、身近なお口のケアに関して、薬剤師的な目線でお話させていただきます。

まず、なぜ今薬局お茶の水ファーマシーがフッ化洗口液の販売もしようと考えたのかをお話します。サプリメントや日用品といったドラッグストアでも扱っているアイテムを当薬局でも販売することは基本的にはしない方向でいます。というのも、大手ドラッグストアさんは安くで品切れもほとんどないからです。

当薬局では、今のところ、経口補水液の「OS-1」のみ、患者さんの緊急対応のために備蓄しています。神保町、九段下、御小川町、淡路町周辺でも、土日の夜に販売しているところが限られているためです。薬局お茶の水ファーマシーは夜間土日も20時まで営業しており、慢性疾患の患者さんのお薬のご準備だけではなく、風邪や胃腸炎といった急性疾患に対応するために処方せんなしでも販売できる医薬品を取り扱える薬局のため、一般的なドラッグストアさんと違うところとして、「薬剤師が常駐して、急性疾患に対応できる」「一般的なドラッグストアでは取り扱っていないものを薬剤師が販売できる」という点が大きな強みとしています。

今回取り扱うフッ化洗口液0.1%も通常のドラッグストアでは取り扱っていません。通常、ドラッグストアで販売されているフッ化洗口液は0.05%の濃度で、「クリニカ フッ素メディカルコート」という商品が代表的です(あとはバトラーもありますね)。こちらは毎日1日1回するタイプで、一本あたり1,000~1,500円ほどします。大人で4週間分です。対して、当薬局で扱うフッ化洗口液0.1%は週2回、1本あたり900円でご提案しています(薬学管理料700円を別途、一度の対応につき頂戴しております)。大人で3ヶ月分なので、経済的で、長続きしやすいタイプのものです。なお、どちらの濃度を使用しても、特に効果に差はありませんので、入手のしやすさや継続性といった点を加味して、取り扱っているドラッグストアの薬剤師や当薬局の薬剤師と相談してください。フッ化洗口液は大人の方でも歯頸部う蝕や根面う蝕(歯と歯茎の間の虫歯)の予防に効果があります。ちなみに、幼稚園や小学校でフッ化洗口液でうがいしていることもあり、フッ化洗口液自体は一般的なのですが、大人の定期的なケアとしてまだまだ普及している印象はありません。歯は一度なくなると入れ歯かインプラントくらいしか機能を補うものがなく、入れ歯は日頃の手入れが、インプラントは高額のため、できる限り歯を温存するために、フッ化洗口液による虫歯の予防も薬局お茶の水ファーマシーとしてサポートできると考えています。また、子供はブクブクうがいができる4歳から始めて、6歳から10歳までの期間をしっかりフッ化洗口液で予防すると、フォローしていない場合と比べると5倍程度、予防効果があることがわかっています(新潟県東頸城郡牧村(1974~1976))。

一方で、マウスウォッシュにはだいたい3種類くらいあり、「リステリン」「モンダミン」のような普通のマウスウォッシュ、「バトラー」「コンクール」といったクロルヘキシジンという殺菌剤が入った歯科さんでよく売っているマウスウォッシュ、「「クリニカ フッ素メディカルコート」「フッ化洗口液0.1%「ビーブランド」」のようなフッ素が入った洗口液があります。このうち、クロルヘキシジンの入ったマウスウォッシュは日本国内において、クロルヘキシジン濃度が0.05%のものを0.0001%くらいに薄めて使うよう指示されていますが、海外ではクロルヘキシジン濃度は0.12%~0.2%で使うことで歯周病に効果があると言われています。残念ながら、日本国内ではクロルヘキシジンの濃度に制限があるため、当薬局では取り扱う予定はありません。「リステリン」や「モンダミン」のような一般的なマウスウォッシュはCPC(塩化セチルピリジニウム)が配合されており、歯周病予防には一定の効果がありますが、クロルヘキシジンほどの効果は期待できません。クロルヘキシジンもCPCも陽イオン界面活性剤で、味がわかりにくくなる(味覚障害)が代表的な副作用として挙げられます。フッ化洗口液中のフッ素は、お茶に含まれるフッ素と同じもので、その濃度が高いというだけです。また、フッ化洗口液がインプラントのチタン歯根の腐食に繋がるのではというお話もありますが、今のところ直接関係しているというデータはありません。

なお、フッ化洗口液だけで虫歯を予防するという使い方ではなく、歯磨き、デンタルフロス、歯間ブラシによるケアをした上で、フッ化洗口液の仕上げをするという使い方を推奨します。フッ素入りの歯磨きで十分というお話もありますが、予防効果としてはフッ化洗口液>フッ素入りの歯磨き>フッ素表面塗布とされています。また、フッ素入りの歯磨きは現在、海外とほどんど同じ濃度かつ安価でドラッグストアで入手できるため、薬局お茶の水ファーマシーでは取り扱っていません。フッ素入りの歯磨きを購入される際は、ドラッグストアでお好みの使用感のものを使っていただいて構いません。また、同様に、デンタルフロスや歯間ブラシもドラッグストアで多くの種類を取り扱っているため、使用感によって使い分けをしましょう。デンタルフロス、歯間ブラシは歯医者さんや歯科衛生士の方から使用方法を教えてもらうとよいでしょう。歯周病や虫歯を予防するためにとても効果的ですが、フッ化洗口液の効果範囲を広げるためにも、しっかりマスターしておくことをおすすめ致します。

薬局お茶の水ファーマシーが推奨している歯のお手入れは下記のとおりです。

①普段の歯磨きは1日3回、フッ素入りの歯磨きでしっかり磨く(歯と歯茎の間は特に念入りに磨く)
②1~2日に1回、歯間ブラシで歯と歯茎の間の歯垢を取り除く
③週に2回、寝る前にデンタルフロスで歯と歯垢の間の歯垢を取り除き、フッ化洗口液0.1%10mlを口に含んで30秒(できれば1分)うがいする。使ってから30分は飲食を控えます。
④2~3ヶ月に1回、歯科医院で定期メンテナンスを行う(歯科衛生士さんにクリーニングしてもらう)

年を重ねても美味しくご飯が食べられることが健康的な生活の維持にも繋がります。ぜひ薬局お茶の水ファーマシーをご利用いただけますと幸いです。 フッ化洗口液についての考え方、疑問に関しては熊本県歯科医師会のHPの資料がとても詳しいです。また、三重県歯科医師会のマニュアルはとても見やすく作成されているため、これからフッ化洗口液による虫歯予防に取り組まれる方にもおすすめできます。具体的なフッ素洗口のガイドラインについては、平成10~12年度厚生労働省科学研究「フッ化物応用の総合的研究」班編集のフッ化洗口液ガイドラインを参照してください。

熊本県歯科医師会「Q&A フッ化物洗口 要点」 → http://www.kuma8020.com/school/pdf/111031_03.pdf
三重県歯科医師会「フッ化物応用マニュアル」 → http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000820650.pdf
平成10~12年度厚生労働省科学研究「フッ化物応用の総合的研究」 フッ化洗口液ガイドライン → https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/ffrg/m/kenkai03.html

公益社団法人 歯科衛生士会 歯科衛生だよりvol.58 → https://www.jdha.or.jp/pdf/health/hatookuchi_20200801_1.pdf


<Pharmacy Tips !>
#ココナッツオイルは健康食品ではないかもしれない
メタアナリシスの結果、ココナッツオイルの摂取は、サラダ油(nontropical vegetable oils)と比べて、LDLコレステロールの上昇(10.47 mg/dL 95%CI 3.01 17.94 I2=84% N=16)、HDLコレステロールの上昇(4.00 mg/dL 95%CI 2.26, 5.73 I2=72% N=16)と有意に関係していました。血糖、炎症とは関係は認めませんでした。
Circulation. 2020 Jan 13. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.119.043052