【ご報告】平成31年3月の零売による医療費削減は約20万円でした。


薬局お茶の水ファーマシーは患者さんのニーズに合わせて、保険調剤と非処方箋薬の販売(零売)を提供することができる薬局です。零売に関しては、医療費削減にも繋がり、これからの医療保険にとって期待されている販売業態の一つです。

今回は、先月のデータ、平成31年3月の零売によってどれくらい医療費が削減されたのかをご報告させていただきます。医療費削減にご協力いただきましたご利用者の皆様には改めて感謝致します。皆様のお力によって、本来使われていた医療費約20万円が削減されました。厚生労働省の平成29年度データでは国民医療費は42.2兆円であり、全体に比べるとまだ微々たる額かもしれません。しかし、零売によって得たデータを見てみると、医療費削減の可能性について考えさせられるものがありました。

一人あたり約6,235円、風邪の初期症状には医療費がかかっています。この医療費は、病院と薬局を合わせた額の平均値です(病院は初診+処方料+医学管理料のみ、薬局は零売内容を調剤報酬に適応した額)。※当薬局の平成31年3月分から算出

一般的に、3月は風邪と花粉症で一般外来がパンクしてしまうくらいの患者さんがいらっしゃいます。薬局も同じく患者さんの来局数はピークを迎えることが多いです。例えば、耳鼻科さんの近くの薬局だと、1日に300人を超える患者さんがいらっしゃることもあります。簡単な想定ですが、この薬局の状況において、患者さん300人のうち、半分が軽微な風邪と花粉症だったすると、150人×6,235円=935,250円を削減することができます。1ヶ月でおよそ2,000万円もの医療費を削減することができます。もちろん、このような想定は皮算用に過ぎず、現実はまた違った結果になるかもしれません。ちなみに、耳鼻咽喉科の施設数は厚生労働省の平成27年度データですが、1974施設あります。このうち、10%にあたる197施設で零売と保険診療の取り組みが実現した場合、1ヶ月で40億円弱の医療費削減効果を見込むことができます。見積もりの甘さ、議論の余地はまだまだありますが、医療費削減に向けてなぜ薬局お茶の水ファーマシーが零売に取り組んでいるのか、「かかりつけ企業薬剤師」というサービスから、医療保険の再定義を目指しているのかを御理解いただける一助となれば幸いです。

AIが医療費削減に貢献する未来、薬剤師は消えゆく職業と囁かれています。役割分担(タスクシフティング)と零売による薬剤師主体の初期対応、医師の専門治療といった医療連携は現状不完全であり、真の医薬分業には患者さんが実際に零売を体験することが必要と考えています。零売を体験することで患者体験が向上することは、現場で実際に体感できます。薬のことはやっぱり薬剤師に聞いたほうがいいね!という暖かい言葉をかけてくださる患者さんもいらっしゃいます。そして、自分の初期症状を緩和できるリテラシーを持つこと、セルフメディケーション力を向上することには、AIではどうしようもない「患者体験の向上」があります。過言ですが、患者体験を最大化する薬剤師は、そのサービスは、本当に目の前の患者さんを笑顔にするか?』を考え抜いた先に存在し、AIがもたらす未来の先には確かに存在しないのかも知れません。

最後はポエムになってしまいました。

何が言いたいかといいますと、皆様とこれからも零売を、かかりつけ企業薬剤師を育てたいと思いますので、引き続き薬局お茶の水ファーマシーをお願いいたします。

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