アマゾンのPBブランド「PHARMA CHOICE(ファーマチョイス)」のラインナップをまとめてみました。その1

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アマゾンではPBブランドで一部の一般用医薬品を販売しており、利便性がましている半面、表示されている商品名から成分名が類推しづらく、どのような成分が入っているかわかりにくいと感じたため、「PHARMA CHOICE(ファーマチョイス)」のラインナップをまとめてみました(その1)。

続きは → アマゾンのPBブランド「PHARMA CHOICE(ファーマチョイス)」のラインナップをまとめてみました。その2

なお、当サイトからアマゾンに貼っているリンクはアフィリエイトではなく、今回の記事はアマゾンと金銭的に関係するものではありません。あくまでも、薬学に基づく解説であり、実際にお薬を購入する際は、アマゾンの商品紹介ページに電話相談窓口がありますので、そちらに問い合わせてください。もちろん、薬局お茶の水ファーマシーの薬剤師に相談頂いても構いません。直接ご来局いただければ、症状の緩和に使われる医薬品の情報を提供・ご提案致します。

アレジークHI 60錠

アレグラと同じ成分である「フェキソフェナジン」が同量入っています。市販で購入できる後発医薬品といった感じです。一か月分で979円(R1.5.11時点)と、かなり費用が抑えられています。アレグラFXは一か月分で2,954円ですので、この違いは歴然でしょう。医薬品の説明文書は箱に書いてあるよりは量が多いですが、気になったことを気軽に問い合わせしにくい(電話相談窓口は毎日9時~18時まで、電話番号を入力するとアマゾンから電話がかかってくる)のが難点です。

なお、アレグラの成分である「フェキソフェナジン」は飲み方、効果の発現に関して、ややこしいところがあります。フェキソフェナジンの効果を十分に引き出すには、

・1日2回の服用を続けることで、2週間ぐらいで効果が出てくる(すぐに効かない)
・フルーツジュースやマグネシウム製剤、カルシウム製剤と一緒に飲むと吸収が悪くなる(十分な血中濃度にならない)

上記の2点に特に注意を払う必要があります。

一般的に薬とフルーツジュースだとグレープフルーツジュースのことを指しますが、フェキソフェナジンに関しては、りんごジュースもオレンジジュースもひっかかります。フェキソフェナジンを服用中のときは、服用前後2時間あければ、フルーツジュースは飲めます。1日2回の服用や、食事に制限があることに抵抗がある方はアレジオン(一般名エピナスチン)あたりをおすすめしています。

葛根湯 葛根湯エキス[顆粒]S 30包

成分的には薬局で手に入る葛根湯と殆ど変わりません。10日分で1,080円(R1.5.11時点)と、こちらもリーズナブルではあります。

食前や食間(食事の前後2~3時間)に服用することが勧められています。ですが、そこまで根拠が強いわけではないので、しっかり1日3回服用して、休息をとったほうがよいでしょう。

余談ですが、葛根湯に含まれる漢方薬の成分はメーカーによって若干違います。麻黄が入っているので、アスリートの方は要注意です。どこで売っているか、誰が売っているかも大切ですが、成分に注目して自身の症状緩和に使えるかどうかを検討しましょう。

ちなみに、ドリンクタイプの葛根湯(葛根湯 葛根湯内服液W )もあります。こちらは1日2回、2日分で698円です。素直に葛根湯エキス顆粒を使ったほうが金額的に良いのではないかと思います。

アマゾンの漢方薬ラインナップは今の所、葛根湯と後述する抑肝散、防風通聖散のみとなっております。小青竜湯(鼻水に使う)、麻黄湯(インフルエンザにエビデンスあり)、補中益気湯(滋養強壮)あたりは加えてもよいのかもしれません。

抑肝散 スリーピンα 120錠

成分的には、成人で11/20の濃度で販売されています。1回4錠飲むところを7錠飲むとだいたい医療用医薬品のツムラ抑肝散エキス顆粒と濃度が近くなりますが、医師、薬剤師の指示がある場合に限ってのお話です。市販されている医薬品は用量・用法通りに服用していないと万が一副作用が起きてしまった場合に副作用救済制度の適応外となってしまうため、かならず用法用量は守ってください。内容量は10日分ですが、医療用医薬品のツムラ抑肝散エキス顆粒換算で5日分(15回分)で2,160円は割高です。セルフメディケーションとして自己判断で使うことはおすすめしません。抑肝散は怒気がある場合に、その怒気を和らげる効果がありますが、過度のストレスを抱えている場合は心療内科、産業医の先生と相談して対処したほうがうまくいくこともありますので、抑肝散をお求めになる場合は、服用に至る背景を一度薬剤師に相談してみるか、心療内科の先生とお話してみるという選択肢を頭に入れていただけるといいかと思います。

防風通聖散 防風通聖散料エキス錠「至聖」 540錠

成分的には薬局で手に入る防風通聖散と殆ど変わりません。30日分で3,199円、妥当な値段だと思います。内臓脂肪の減量、コレステロールの腸管吸収阻害に効果があるとされています。ダイオウが含まれており、便秘がちな方だと便が出やすくなります。お腹を下すことが多いと感じている方はあまりおすすめできないです。一度に飲む錠数が多いことも特徴的で、1回6錠の服用を食前に行います。味がとても苦く、一度に6錠服用ということで、これだけで食欲減退になりそうです。ダイエット目的で使う場合は、食事運動によるダイエットのサポートで使うのであって、これだけで痩せられるわけではないです。防風通聖散を購入するお金をジムに使ったほうが建設的でしょう。

解熱鎮痛錠IP 100錠

成分的には、1回2錠中、イブプロフェン150mgと、その効果を補助するアリルイソプロピルアセチル尿素60mg、無水カフェイン80mgが含まれています。無水カフェインはコーヒー一杯分くらいの量です。古くから経験的に、解熱鎮痛剤に鎮静剤を組み合わせると効果が増すことが経験的に知られていますが、エビデンスの強さとしてはやや弱いとされています。イブプロフェン単剤だと成人で1回200mg、1日3回というケースが処方ではよくみられます。連用すると胃腸や腎臓を痛めてしまったり、薬剤誘発性の頭痛をきたしてしまうことがあります。頭痛で使う場合、月に15回以上使っていると使いすぎていますので、症状緩和を一度医師と相談したほうがよいでしょう。この薬が4ヶ月くらいでなくなるようであれば、使いすぎです。

整腸薬 550錠

ビフィズス菌やフェカリス菌、アシドフィルス菌が配合されており、整腸作用があるとされています。体質にあっていれば、飲み続けても特に問題ないです。感染症などで抗生剤を服用する場合は、菌が死んでしまうので、抗生剤を使っている期間は服用を控えましょう(あまり意味がないので)。

総合かぜ薬 ラクロンゴールド微粒

成分は1回分でアセトアミノフェン300mg(解熱鎮痛剤)、無水カフェイン25mg(解熱鎮痛補助)、グアイフェネシン67mg(去痰)、メチルエフェドリン20mg(気管支拡張)、クロルフェニラミン2.5mg(鼻水)、チペピジン17mg(鎮咳)、ビタミンB1、ビタミンB2が入っています。この組み合わせは、痰絡みの咳が出て、一度咳をすると結構長引く、熱もあって鼻水も出ているといった場合に使います。風邪のひきはじめでのむというより、風邪のピークで病院がどこも開いていない場合に症状を緩和するために使うようなイメージです。2週間分で1,000円ちょっとなので、働き盛りのビジネスマンで使う人はいそうです。

ちなみに、病院や薬局だと、アセトアミノフェン600mg(カロナール】、チペピジン20mg(アスベリン)、カルボシステイン500mg(ムコダイン)、鼻水がひどければ小青竜湯、咳がひどければ麻杏甘石湯が提案されることがあると思います。無水カフェインはアセトアミノフェンの解熱鎮痛剤を補助する意味合いで使われていますが、病院だとそもそもアセトアミノフェンは300mgではなく、600mgで使うことが多いため、不必要なことが多いです。グアイフェネシンはカルボシステインで十分で、メチルエフェドリンは濃度的にやや薄いです。クロルフェニラミンは確かに風邪の鼻水の緩和に使われますが、眠くなりやすく、眼圧が高い人、高齢の男性には使いづらいお薬です。チペピジンは痰絡みの咳の緩和に使われ、市販薬でも病院でもほとんど変わりない量です。

この風邪薬に向いている人は30代までのごく健康な人です。向いていない人は40代以上の方、アスリートの方、車の運転や精密動作を必要とされる仕事をされる方です。向いていない人は風邪の症状ごとに何を飲めばいいのかをかかりつけの医師、薬剤師と一度相談することをおすすめします。また、市販されている風邪薬は一般的にいろんな薬を混ぜ合わせているため、本来必要のない成分まで服用してしまうことがあります。風邪は咳、鼻水、痰、鼻水、熱、喉の痛みといった症状をまるっと指すので、風邪薬を買うときは、自分が今どの症状に困っていて、症状を緩和したいのかを販売店や薬局で相談して買ったほうがいいです。風邪薬の箱に書いてある成分名を見て、量や値段が適正かどうかを薬剤師はすぐに判断できるので、薬剤師に一度聞いてみるといいでしょう。

総合かぜ薬 パラローンかぜEXゴールド

9錠(15歳以上の1日服用量)中
成分:アセトアミノフェン
分量:900mg
はたらき:熱を下げ、痛みをしずめます。

成分:d-クロルフェニラミンマレイン酸塩
分量:3.5mg
はたらき:くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状をおさえます。

成分:デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物
分量:48mg
はたらき:せきをしずめます。

成分:dl-メチルエフェドリン塩酸塩
分量:60mg
はたらき:せきをしずめ、たんを切ります。

成分:無水カフェイン
分量:75mg
はたらき:頭痛をやわらげます。

成分:ヘスペリジン
分量:60mg
はたらき:ビタミンPの一種で毛細血管を強化するはたらきが広く知られています。

成分:トラネキサム酸
分量:420mg
はたらき:のどのはれや痛みをしずめます。

こちらも風邪のひきはじめというよりも、風邪のピークに使うようなイメージです。病院だと、アセトアミノフェン600mg(カロナール)、デキストロメトルファン15mg(メジコン)、トラネキサム酸250mg(トランサミン)、喉の痛みが強ければ小柴胡湯加桔梗石膏が提案されることがあります。

トラネキサム酸配合と大々的に書いている割に、トラネキサム酸の量は通常の半分以下です。この薬を倍量飲むとメチルエフェドリンが過量になってしまい、副作用が出やすくなってしまうこと、副作用救済制度の対象外になるので、この薬を飲んで改善しない場合は病院に行くか、薬局お茶の水ファーマシーに来店されるか、かかりつけの薬剤師に相談しましょう。

こちらは二週間弱で1,580円、そこまで割高ではないですが、この薬を使うケースの場合は扁桃炎や咳喘息も検討しないといけないことがあり、5日間ほど使っても変化がなければ病院に行ったほうが早いでしょう。

 

続きは → アマゾンのPBブランド「PHARMA CHOICE(ファーマチョイス)」のラインナップをまとめてみました。その2


<Pharmacy Tips !>
#ハチミツも処方されることがある
ハチミツは実は医薬品として登録されています。咳止めとして処方されたり、お子様のシロップの矯味剤として使われています。去痰、抗炎症にも効果があるので、喉の調子が悪いときに、家のハチミツを使ってみましょう(一歳未満のお子様には使わないでください)。