禁煙週間特集⑤「チャンピックスの親戚はマメ科の植物だった」

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本日は禁煙週間第5日目です。

今回は「チャンピックスの親戚はマメ科の植物だった」についてお話します。※今回は小話です

チャンピックスは飲む禁煙補助薬として日本で唯一承認されているお薬です。禁煙外来で処方されるお薬でご存知の方も多いかと思います。チャンピックス自体は、アメリカのファイザー社が開発し、2006年から世の中で使われています。まだまだ新しいタイプのおくすりですね。このチャンピックス、実は親戚がいます(海外だと現役です)。

とあるマメ科の植物の成分であるシチシンがチャンピックスの親戚です。作用機序はチャンピックスとほとんど同じです。ニコチン吸入と同じような効果をもたらします。かつて、アメリカではなく、社会主義国において、たばこの替わりとして使われていたこともあったそうです。1964年からBulgarian pharmaceutical company Sopharma AD社のTabexという商品名で販売されていました。ちなみに、今でもアメリカでは販売されていません。

ちょこっと海外の情報を見て回ると、どうやらアメリカと販売国周辺の人達がケンカしていたため、なかなか情報共有されず、アメリカでの禁煙補助薬の開発が遅れていたそうです。Tabexはチャンピックスより安価ですが、その効果効能についてかなりライトな扱いとなっており(海外では通販でも買えてしまう)、その副作用や服薬管理に関しては少し疑問を感じるところではあります。使用方法も、チャンピックスとは真逆で、初回量が一番多く、徐々に量を減らしていく形で、ニコチン置換療法と同じような形をとります。やはり胃腸障害、精神への副作用があります。チャンピックスは徐々に用量を増やしていくパターンをとっていますが、このアプローチの違いは不思議ですね。治療率はチャンピックスのほうがよく、しっかりケアできるプログラムを確立しているため、Tabexの有効性はそこまでないでしょう。禁煙を安く済ませるために海外では使われていますが、お薬の管理まで行き届いているとは言えず、環境によるサポートも必要な禁煙に関しては、やはり今までどおり、禁煙外来でしっかり医師と禁煙について確認し、お薬のことは薬剤師としっかり話して、服薬管理されたほうが成功率が高いでしょう。

ちょっと参考になる文献 → https://johnlamattina.wordpress.com/tag/tabex/

以上、ちょっとした禁煙小話でした。

 

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