零売とセルフメディケーション税制について

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ドラッグストアの医薬品を買うときに、箱に「セルフメディケーション税制」と書かれているものはないでしょうか?

ちょっと前に始まった、ドラッグストアや薬局で購入した医薬品に関して、セルフメディケーションを促進させるための制度です。 → https://www.jfsmi.jp/lp/tax/

とてもざっくり言うと、12,000円以上買ったら、購入額から12,000円を差し引いた分に減税がかかるというものです。従来は10万円を超えないと医療費控除ができなかったのですが、セルフメディケーション税制の対象医薬品をドラッグストアや薬局で購入したらあとで払いすぎた税金が還付されます。

セルフメディケーション税制自体は、認知度が過去5回の調査で徐々に上がっているのですが、利用者が減ってきているという感じで、おそらく還付額よりも労力のほうがかかるような印象を受けます。12,500円分の薬を購入して、150円くらいしか減税されないのであれば、医療費の削減というより、税務作業が増加してしまっています。もちろん、通年性アレルギー性鼻炎や重い生理痛のフォローに薬を使用されている方もいらっしゃると思いますので、還付額が労力を上回る場合には税制を利用して損はないです。

セルフメディケーション税制の対象医薬品成分は厚生労働省で公開されています。 → https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000497428.pdf

パッと見てもすぐにはピンとこないため、当薬局でも取り扱っている成分で、セルフメディケーション税制を使える商品をピックアップしてみます。

・ロキソプロフェンナトリウム → ロキソニンプレミアム(12回分)1,138円 ×2箱 (急な発熱時)=2,276円

・フェキソフェナジン → アレルビ(28日分)1,120円 × 3箱 (シーズン中のみ) = 3,360円

・フッ化水素洗口液 → クリニカ フッ素メディカルコート(25日分) 1,058円 ×14本 (毎日使用) =14,812円

・たん絡みのひどい咳 → パブロンSゴールドW錠(5日分) → 2,759円 ×2瓶 (たん絡み時) = 5,518円

合計25,966円がセルフメディケーション税制を使うことで、4,191円が減免されます(年収によって上下します)。この場合だと、21,775円がトータルでかかった、セルフメディケーションした費用と言えます。フッ化洗口液がなかったら12,000円の対象ラインを満たせないので、もう少し風邪薬を追加したほうがいいですね。ちなみに、フッ化洗口液がセルフメディケーション対象なことは、とてもいいことで、国が虫歯予防の面倒を見てくれているということでもあります。永久歯は大切にしましょう、インプラントは1本で30万円くらいします。

ちなみに、アマゾンでセルフメディケーション対象医薬品だけを抽出できるリンクはこちら → https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=4838255051

前置きが長くなりました。本当にお話したいのは、「では零売はどうなのか?」です。

結論から言うと、上記の25,966円の内容は11,426円(2回来局として)で済みます。減税後の21,775円と比較しても、ほぼ50%くらい削減効果があります。

ただし、セルフメディケーション税制を零売は使用できないため、医療費控除を使うことになります(治療目的の自費のため)。→ https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1122.htm

ということは、セルフメディケーション税制ではなく、医療費控除の適応となるので、10万円を超える場合はさらに零売のほうが安くすることができます。なお、ビタミン剤などの品目によっては医療費控除は適応されませんので、ビタミン剤を購入される場合はご注意ください。

零売とセルフメディケーション税制を比較する事例がインターネット上になかったため、薬局お茶の水ファーマシーで解説致しました。令和元年6月27日時点での内容となります。

 


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