くすり相談の受付状況(平成30年4月~平成31年3月)がPMDAで公開されています。

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薬剤師にお薬の相談をしましょうと言っても、何を質問すれば分からないこともあるかと思います。インターネット上では、様々な情報が公開されており、政府が提供する情報から、海外の最新の臨床試験の情報、Yahoo!知恵袋のような質問サイト、TwitterといったSNSまで、お薬のことだけでも個人で情報収集することが容易になってきました。調べれば調べるほどよくわからなくなってきたり、結論が見えなくなることもあるかと思います。今回は、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が公開している、くすり相談の受付情報を参照しながら、どのような質問が世の中に多いかを見ていきたいと思います。お薬のことで気になることは納得行くまで調べることも大事ですが、薬剤師に相談するとより早く一定の答えが得られるかと思いますので、質問したいことを頭に描きながら読み進めていただければ幸いです。

PMDA くすり相談の受付状況(平成30年4月~平成31年3月) → https://www.pmda.go.jp/safety/consultation-for-patients/on-drugs/state/0001.html

薬相談の内訳

相談件数15,990件のうち、安全性が39.4%、相互作用が18.1%、用法用量が7.0%、効能効果が6.0%、成分が1.0%、あとはその他といった結果が出ています。

安全性については、インターネットから週刊誌に至るまで、不安になって相談するケースは多いと思われます。特に、週刊誌で「飲んではいけない」と載ってしまった医療用医薬品はリスクとベネフィットの説明を限られた紙面でしかできず、どうしても大衆にインパクトを与えがちな情報提供となってしまいます。なぜこの薬が出ているのか、デメリットを上回るメリットがあるのか、リスクに対してどのように対応するのかを都度確認していくことが大事です。初めてのお薬が処方されたときに窓口で説明する内容ですが、副作用を細かく伝えるというよりは、予兆と対応の仕方を説明したり、効き方の原理と安定・安全な服用方法についてお話することが多いです。

相互作用については、かかりつけの医師や薬剤師にかかっている場合は、最初から相互作用を踏まえて処方、調剤されていることが多いので、あまり気にならないかもしれません。しかし、複数の病院、薬局でもらっている場合は都度窓口で確認してもらったほうがよいでしょう。というのも、飲み合わせによってはお薬の血中濃度が跳ね上がってしまって副作用が起きやすくなってしまうことがあるからです。また、飲み合わせが悪いことで一方のお薬が飲んでも全く意味がないということもあります。医師から処方を受けて専門治療を受けるとき、お薬の挙動が一定しないと治療に支障をきたしてしまいます。複数の病院にかかっている場合、安定的な専門治療を続けるために薬剤師に処方を確認してもらうといいことが多いですし、無料なので、ぜひご利用ください。

用法用量については、より具体的な話になってきます。例えば、朝飲み忘れて、夕方飲んだんだけど、明日の朝に飲んでもいい?といった相談も用法用量に入ります。毎食後に飲むことが大切なものがあれば、一定時間ごとに服用するお薬もあります。薬学的に許容できるお薬の用法用量については、自己判断せずに薬剤師に確認したほうがよいでしょう。お薬の血中濃度が濃くなりすぎて副作用のリスクがあがることや、血中濃度が薄くなってしまい、予防するための濃度になっていないといったことが薬学的には防がなければならないことです。

効能効果については、ご自身の症状に合わせてお薬が出ているのかどうかを調べるために相談することもあるかと思います。お薬の効能効果はインターネットですぐ分かるのですが、なぜこの薬なのかを調べるには、ご自身の症状、血液検査情報などと照らし合わせる必要があります。特に、ご高齢の方や、腎臓や肝臓が悪いと言われたことがある方は医師、薬剤師に確認してもらったほうがいいです。お薬が効きすぎてしまうことで副作用が起きてしまいやすくなることがあるからです。

薬局お茶の水ファーマシーでは、お電話による相談のほか、LINE公式アカウント、Twitter、質問箱、ChatWorkといった各種SNSサービスも対応しています。ChatWorkに関しては、職場に無料で薬剤師のオンライン相談窓口を追加できることもあって、企業の福利厚生として現在試験運用中です。とても使い勝手の良いサービスですので、ぜひ社員の健康管理をされている部門の方はお問い合わせいただければと思います。

・ChatWorkによる薬剤師お薬相談サービスを始めます。

・LINEでの処方せん受付・お薬相談をはじめました

・質問箱サービスを始めました


<Pharmacy Tips !>
#ハチミツも処方されることがある
ハチミツは実は医薬品として登録されています。咳止めとして処方されたり、お子様のシロップの矯味剤として使われています。去痰、抗炎症にも効果があるので、喉の調子が悪いときに、家のハチミツを使ってみましょう(一歳未満のお子様には使わないでください)。