2019年1月から2019年7月までの零売で対応した医薬品の割合を公開します。

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薬局お茶の水ファーマシーは2019年2月から(※試験運用期間:2019年1月中)、処方せんがなくても病院のお薬(処方せん以外の医療用医薬品)の相談、販売を行っています。この形式を零売(れいばい)といい、神田神保町、御茶ノ水近辺の地域サービスとして、徐々にご利用者様が増えてまいりました。

今回は、どのようなご相談で零売対応しているかの割合を公開したいと思います。お悩みの症状に合わせて、薬剤師が提供できるサービスとして、より具体的なイメージができれば幸いです。

第1位:漢方薬(28.7%)

急性疾患として、よくご相談にあるのは「喉の痛み」「微熱」「鼻詰まり」が多いです。また、「二日酔い」のご相談もビジネスパーソンからよく承ります。割合が多いのは、西洋薬との組み合わせでも問題がないものが多いので、西洋薬の補助として提案することが多いためです。

代表的なものは以下の通りです。

「葛根湯」 → 国民的風邪薬。風邪の初期症状によく使われます。

「小柴胡湯加桔梗石膏」 → 喉が腫れているときによく使われます。お湯に溶かしてゆっくり飲むことがコツです。

「五苓散」 → 二日酔いに効果があるとされています。

「補中益気湯」 → 病み上がりの体調不良、栄養剤に使われます。

「葛根湯加川きゅう辛夷」 → 鼻詰まりのある風邪に使われます。

「麻黄湯」 → インフルエンザかもしれないときに有効な漢方薬です。

「小青竜湯」 → 眠くならずに鼻水を止めてくれる漢方薬です。

「桔梗湯」 → 喉の炎症を抑えてくれる漢方薬です。うがいして使うことで効果を発揮します。

第2位:アレルギー用薬(21.6%)

アレルギー性鼻炎、蕁麻疹といった症状の緩和にご提案しています。通年性アレルギー性鼻炎の方もいらっしゃるので、花粉症の時期以外でもお取り扱いすることが多いです。何を飲んでいいかわからない、ずっと使い続けているものが足りなくなったといったときの対応が比較的多いです。

代表的なものは「オロパタジン」「フェキソフェナジン」「ロラタジン」「セチリジン」「エピナスチン」「ベポタスチン」「モンテルカスト」「ポララミン」といった感じです。

過去記事 → 花粉症でお困りの方に

第3位:歯科用薬(15.4%)

フッ化物洗口液による齲蝕の予防の相談は意外と多く、どのような歯のケアをすればよいのかご相談されることがあります。ドラッグストアや歯科で売っている商品の使い方、効果の解説から実際の歯のケアまで、お話する内容は多岐にわたりますが、結果としてフッ化物洗口液のご購入をされる方が多いです。歯周病を予防したい方は、現状は

過去記事① → 虫歯予防に使うフッ化洗口液0.1%「ライオン」を入荷しました。

過去記事② → フッ化洗口液に使われる「ミラノール顆粒11%」を入荷致しました。

第4位:外皮用薬(10.2%)

外皮用薬には湿布と塗り薬が該当します。腰痛や肩の痛みに湿布をお求めになる方が多いです。また、手湿疹やあせもでお困りで、ご相談にいらっしゃる方もいます。代表的なものは、「ロキソニンテープ」「モーラステープ」「リドメックス」「ロコイド」「キンダベート」などです。

第5位:血液・体液用薬(5.6%)

トラネキサム酸とヘパリン類似物質が該当します。トラネキサム酸は主に喉の腫れでお困りの方にご提案しますが、まれに肝斑で困っている方がお求めになることもあります。肝斑の場合、30~50代の女性かつ左右対称のシミがある方が対象です。乾燥肌用に自費でヘパリン類似物質(ヒルドイドのことですね)をお求めになる方がいらっしゃいます。普段使用しているお化粧品との兼ね合いもありますので、使っているコスメをお伺いして、使用目的に見合ったものをご提案しています。保湿剤は剤形が色々ありますので、シーズン、体質に合わせて選んで使用していくことが肝要です。

第6位:呼吸器官用薬(4.1%)

痰絡みの咳、咳き込んでいて眠りにくいといった場合にご相談にいらっしゃることが多いです。このカテゴリはちょっとした風邪で咳が出て困っているという場合によく提案します。安価なので、金額割合だとどうしても低く感じますが、風邪でいらっしゃる方はたいてい咳をされているので、実際はよく使います。

代表的なものは「デキストロメトルファン」「カルボシステイン」「アンブロキソール」「フスコデ」「アスベリン」などです。

第7位:消化器官用薬(4.0%)

胃腸の調子が悪い、胃腸炎といった場合の相談がほとんどです。軽い逆流性食道炎っぽいと思われる場合、ファモチジンを1週間試してみて、一旦様子をみるようにお伝えしています。ファモチジンは2週間くらいで効かなければ、効きづらくなっていることがあり、その場合は病院に受診勧奨します。逆流性食道炎で第一選択薬となっているPPIというカテゴリのお薬は処方せんがないとお渡しできないためです。海外では市販されているので、日本でも販売できるようになってほしいお薬NO.1です。

第8位:感覚器官用薬(3.6%)

感覚器官用薬に分類されるのはだいたい目薬です。花粉症シーズンだと抗アレルギー薬が、通年ではヒアルロン酸入りの点眼薬でご相談を受けることがあります。目薬自体の値段は安いものが多いので、金額割合でいうとそこまで上位にはなりません。第二世代抗ヒスタミン薬が入っている点眼薬はかなり価格が高いため、症状のコントロールができているのであれば、第1世代抗ヒスタミン薬で様子を見てみることも提案することがあります。

第9位:中枢神経系(3.5%)

中枢神経と書くととても仰々しいですが、解熱鎮痛剤のことです。ロキソニンとかカロナールのことです。夜間土日も営業していると、薬剤師がいないからドラッグストアにいってもロキソニンが手に入らないとお困りの方が来局されることがあります。ロキソニンは胃腸障害や腎臓障害で服用に注意が必要なことがあり、薬剤師による服薬管理が重要なお薬です。急な発熱、腰痛、歯の痛み、生理痛といったお悩みでお求めになることが多いです。お薬自体の値段が安いこともあり、金額ベースでは目立たないレベルです。安いからたくさん使っていいわけでもないところがお薬の厄介?な点です。大量に使うことは内蔵に負担をかけること、どのように負担をかけてしまうのか、起き得るリスクはなにかを薬剤師からしっかり説明を受け、納得してお薬を使うようにしましょう。

以上が薬局お茶の水ファーマシーで対応している零売の割合でした。

引き続き、零売によるセルフメディケーションを育ててまいりますので、ご利用のほどよろしくお願い致します。

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