脂質異常症治療薬「ゼチーア錠」の後発品の申請が承認されたそうです。

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厚生労働省は15日、12月の薬価追補収載に向けて製薬各社が承認申請していた後発医薬品を一斉に承認したそうです。

薬価が高くて患者さんの負担が大きかった脂質異常症治療薬「ゼチーア錠」(一般名=エゼチミブ)もいよいよ後発品発売の準備が整ってきました。発売日はまだ未定で、入荷次第HPでお知らせ致します。

ゼチーアはNPC1L1(Niemann–Pick C1 Like 1)と呼ばれる小腸の細胞膜上のタンパク質に結合して、NPC1L1がコレステロールを取り込む(エンドサイトーシス)することを阻害し、中に入らせないようにしてコレステロールが吸収されるのを防ぎます。

ゼチーアのとっても詳しい作用機序の研修論文 → https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1550413108001113

この機構はスタチン系の肝臓でコレステロールが合成されることを阻害する機構と別のもので、両者は併用することができます。アトルバスタチンとエゼチミブがニコイチになったアトーゼットやロスバスタチンとエゼチミブがニコイチになったロスーゼットといった薬もあります。また、併用することで心血管イベントの抑制効果も報告されています。(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31314050

効果があるから併用するというわけではなく、食事、運動、スタチン系、それでも目標に届かない場合に、ようやく検討される感じなので、まずは身近にできる運動、食事から、タバコを吸っている方は禁煙からチャレンジすることを推奨します。

その他の後発品追加承認リストもありますので、ご興味のある方は覗いてみてください。


<Pharmacy Tips !>
#花粉症のアレルギー性鼻炎の患者では、飲み薬よりフルチカゾン点鼻液のほうが効果が高いかもしれない
ピークシーズン中、フルチカゾン点鼻液とモンテルカストとロラタジンの併用は、プラセボとモンテルカスト単独よりも日中の症状予防に有意に有効でした。夜間の症状については、フルチカゾン点鼻液は他のすべての治療と比較して有意に効果的でしたが、モンテルカストと、ロラタジンとモンテルカストの併用はプラセボと比較して顕著な症状予防を提供しませんでした。上皮好酸球数の花粉誘発性増加は、他のすべての治療群で見られるものと比較して、フルチカゾン点鼻薬を使用している治療患者では有意に低かったとしています。
J Allergy Clin Immunol 2002;109:949-55