零売の起源は明治22年の「薬律」第二十二條(薬種商)にその文言を見ることができます。

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改正薬律義解 三輪富十 (旭東) 著 (実業法律新報社, 1907) より引用

薬局お茶の水ファーマシーでは、処方箋以外の医療用医薬品の薬剤師対面販売(零売)と処方箋に基づく保険調剤を組み合わせて、地域サポートを行っております。この零売に関して、法的にいつ頃存在していたのか、インターネット上ではわかりにくいため、今回は国会図書館のデジタルコレクションからお話したいと思います。

そもそも「薬律」とは、薬品営業並薬品取扱規則の略で、薬品の取り締まりや医薬品販売業に関する日本最初の法律です。今の薬剤師法や薬機法のご先祖様です。少し脱線しますが、薬律は、もともとは医薬分業を狙っていましたが、医師の自家調剤を例外規定として盛り込まれ、大変物議を醸しまして、制定されて2年後の改正時にもその例外規定を削除できずに現在に至っており、薬局長は薬律といえば「芝八事件」というくらいにしか覚えておりませんでした。詳しくは丹羽藤吉郎論 (その2)*1 (薬史学雑誌14(1), ~12 (1979) )を見ると面白いです。医師会と薬剤師会が最高裁まで鍔迫り合いしていた一部始終が知りたい方は「くすりの社会誌~人物と時事で読む33話~」を読んでみるとより深く勉強できます。当薬局にも蔵書しておりますので、興味のある方は薬局長までどうぞ。アマゾンはこちら → https://www.amazon.co.jp/gp/product/484081113X/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o03_s00?ie=UTF8&psc=1

さて、肝心の零売は第二十二條(薬種商)に記載されています。「毒薬劇薬ハ衛生試験所又ハ薬剤師製薬者ニ於イテ封緘シタル容器を開キテ零売スルコトヲ得ス」と書かれており、当初は毒薬と劇薬の販売に関して、薬剤師はお薬を小分けして販売することができる=零売と規定されているようです。零売に関して、今昔のまとめはニコニコ大百科が忖度なく書いていらっしゃるので、こちらも合わせてどうぞ、 → https://dic.nicovideo.jp/a/%E9%9B%B6%E5%A3%B2#fn-5

今回は零売規定の原著を遡るお話でした。引き続き、風邪や腰痛、花粉症といった軽微な症状の緩和の相談に、薬局お茶の水ファーマシーは土日も対応しておりますので、ぜひご利用くださいませ。


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