2020年1月13日、ココナッツオイルの消費と心血管リスク要因への影響を調べた研究「The Effect of Coconut Oil Consumption on Cardiovascular Risk Factors: A Systematic Review and Meta-Analysis of Clinical Trials」をまとめました。

Pocket

2020年1月13日、ココナッツオイルの消費と心血管リスク要因への影響を調べた研究「The Effect of Coconut Oil Consumption on Cardiovascular Risk Factors: A Systematic Review and Meta-Analysis of Clinical Trials」をまとめました。

ココナッツオイルは脂肪燃焼効果、コレステロール値の改善、糖尿病予防、殺菌、抗炎症作用など、本当に効果があるのかよくわかっていないところもありますが、最近出た論文によると、「16件の記事がメタアナリシスされました。結果は、血中脂質に関するすべての試験、体重に関する8つの試験、体脂肪率に関する5つの試験、腰囲に関する4つの試験、空腹時血漿グルコースに関する4つの試験、およびC反応性タンパク質に関する5つの試験から得られました。ココナッツオイルの 消費は、LDL-コレステロールを10.47 mg / dL(95%CI:3.01、17.94; 2 = 84%、N = 16)、HDL-コレステロールを4.00 mg / dL 増加されることがわかりました。(95%CI:2.26、5.73; 非熱帯植物油と比較して、2 = 72%、N = 16)。また、ココナッツ油の 消費は、非熱帯植物油と比較して、血糖、炎症、および脂肪過多のマーカーに有意な影響を与えませんでした。」としています。詳しくは論文をご覧ください。→ https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/31928080

ココナッツオイルを積極的に摂取することはかえってLDLコレステロールを増加させ、心血管リスク増大の原因となるかもしれません。巷で言われている脂肪燃焼効果、糖尿病予防、抗炎症といった効果は証明されませんでした。ちなみに、2106年の調査によると、アメリカ人の72%はココナッツオイルを健康食品と認識しているみたいです。積極的なマーケティングの賜物ですが、実際には、オリーブオイルやキャノーラ油といった一般に使われている食用油で十分で、健康増進に寄与していない(むしろ悪化している)かもしれないことが今回明らかになりました。

風邪や花粉症、腰痛といった症状への対応だけではなく、サプリメントや健康食品のご相談も承っておりますので、どうぞ薬局お茶の水ファーマシーをよろしくお願いいたします。


<Pharmacy Tips !>
#ココナッツオイルは健康食品ではないかもしれない
メタアナリシスの結果、ココナッツオイルの摂取は、サラダ油(nontropical vegetable oils)と比べて、LDLコレステロールの上昇(10.47 mg/dL 95%CI 3.01 17.94 I2=84% N=16)、HDLコレステロールの上昇(4.00 mg/dL 95%CI 2.26, 5.73 I2=72% N=16)と有意に関係していました。血糖、炎症とは関係は認めませんでした。
Circulation. 2020 Jan 13. doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.119.043052