2020年3月17日、アメリカ食品医薬品局(FDA)が、SGLT2阻害剤における手術前の一時中止に関する添付文書の変更を承認しました。

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2020年3月17日、FDAは、2型糖尿病患者の高血糖を治療するために使用されるすべてのナトリウムグルコーストランスポーター2(SGLT2)阻害剤の安全表示の変更を承認しました。 → FDA Approves Label Changes to SGLT2 Inhibitors Regarding Temporary Discontinuation of Medication Before Scheduled Surgery 

変更点として、カナグリフロジン(カナグル)、ダパグリフロジン(フォシーガ)、エンパグリフロジン(ジャディアンス)を服用している患者において、手術予定日の三日前から中止すべきとしています。

「患者の経口摂取が通常に戻り、ケトアシドーシスのその他の危険因子が解決されたら、SGLT2阻害薬を再開することができる」とFDAは付け加えています。

手術前に休薬するお薬は抗血小板薬や抗凝固薬で注意が必要であることを現場でお話していますが、SGLT2阻害剤について、国内の添付文書では明確な休薬期間がなく、いくつかの病院が当日ないし前日の休薬と設定しているくらいで、あまり認知されていないかもしれません。とくに、ジャディアンスは心疾患リスクの低減にもデータが蓄積されており、今まで以上によく使われるお薬として普及すると考えられます。SGLT2阻害剤を服用されている方に向けて、手術の予定がある場合は3日間の休薬を行うことはメリットがあるように考えられます(手術中のケトアシドーシスを防ぐことができうる)ので、主治医と相談の上、検討いただければと思います。

国内でも症例報告はありますが、まだデータが蓄積していないので、参考程度にご参照ください。 → https://www.jstage.jst.go.jp/article/tonyobyo/62/2/62_94/_pdf/-char/ja


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