令和2年1月~7月の零売による医療費削減累計額は約184万円でした。

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令和2年1月~7月の零売による医療費削減累計額は約184万円でした。

薬局お茶の水ファーマシーは処方箋による保険調剤のほかに薬剤師の対面による非処方箋薬の提案と販売(=零売)を行っている薬局です。

7月は新型コロナウイルスの第2派が到来していると言われている中、医療機関や薬局の利用に関しては、受診が必要な方は受診控えせずにいらしていた印象をもちました。不要不急の医療の存在は医療機関と薬局の収益を支えている側面もあり、受診控えによって5月、6月はかなり厳しい状況となっていました。処方箋によって調剤した医薬品の種類にも変化があり、抗菌薬や去痰薬、咳止めといった急性疾患で使われる医薬品はほとんど動いておらず、ちょっとした風邪と思わしき処方箋は4月から激減しています。また、小児科や眼科、歯科の処方箋もかなり減っています。逆に、高血圧、高脂血症、糖尿病といった循環器系、メンタル系、整形外科系、泌尿器科は変わらず受診を継続されている方が多いように感じました。新しく薬を飲み始める方はやや少ないようでした。特筆すべきことは、令和2年4月10日から特例で認められている電話診療と電話服薬指導の数が明らかに減っており、対面での診察と調剤に戻ってきていることです。オンラインの利便性だけではなく、自分が気になることをしっかり専門家に相談することに価値を感じているからなのかもしれません。もちろん、なんだかんだ採血が必要だったり、在宅ワークの気分転換だったり、リアルの経済活動せざるをえなかったり、人によって理由は様々ですが、感染症対策しつつリアルの現場で医療を受けにいらしています。5月の時点では、これからオンライン診療、オンライン調剤が当たり前になっていくのかもしれないと感じていましたが、オンライン診療と調剤はまだ人類には早いのかもしれません。オンライン調剤に限って言えば、電話やテレビ電話で患者さんと薬の確認をするには、情報量よりも手間がまだまだかかっている印象でした。血液検査の結果はまだまだ紙媒体であることも多く、オンライン上で共有できても、まだまだ画面上で円滑にお話することは環境構築(タブレットやスマートフォンの画面が小さい、不鮮明、画面だけでは思うように事実を共有できない)が難しいでしょう。

当薬局だと、ちょっとした風邪や喉の痛み、湿疹、肩こり腰痛、アレルギー性疾患、歯科系でいらっしゃることが多く、体調不良のときにどのような対応をとればよいかの窓口相談の件数も増えています。零売自体は対面販売が原則なので、オンライン診療やオンライン調剤の特例の対象外ですが、それでも昨年と比べると3倍ほど件数が伸びています。また、東京だけではなく、全国に零売ができる薬局が少しずつ増えてきています。ちょっとした体調不良に関しては、薬局に相談してみよう、という流れが今後もっと広がるよう、薬局お茶の水ファーマシーも地域の方と一緒に零売を育ててまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願い致します。

 


<Pharmacy Tips !>
#65歳以上のスタチン使用と全死亡率
高LDL血症でスタチンを服用している19518人高齢者(65歳以上)を10年間追跡した結果、全原因死亡率は、スタチン治療を順守していた人の方が、守れなかった人と比較して34%低かったことが明らかになりました。(ハザード比[HR] = .66; 95%信頼区間[CI] = .56-.79)。スタチンの遵守は、アテローム性動脈硬化性心血管疾患イベントの減少にも関連していました(HR = .80; 95%CI = .71-.81)。スタチン使用の利点は75歳以上の間でも減少せず、女性と男性の両方で明らかでした。
J Am Geriatr Soc. 2019;67(10):2038-2044.